日々の暮らしにおいて、あなたが大切にしていることはなんですか?
価値観やライフスタイルに合わせ、設備をカスタマイズしたり、空間の活用方法を工夫したりすることができる、物件の「余地」や「余白」。「Kyoto Dig Home Project」では、これを物件がもつ「+α(プラスアルファ)」ととらえ、物件の可能性を引き出すアイデアを地元の事業者さんから募集。必要十分な居住環境……だけではない、暮らしの価値観に寄り添う「+α」を見出し、活かすユニークアイデアをご紹介していきます。
今回登場するのは、リフォーム事業、そして家具やインテリアのコーディネートによって空間を魅力的に演出する「ホームステージング」事業を手がける「株式会社イノブン」さん。生活雑貨のお店を展開していることでも知られていますが、インテリアやディスプレイに関する豊富なノウハウの蓄積、そして全国800もの雑貨・家具の生産者とのつながりがあるからこそ、すみずみまで行き届いた空間演出が実現できると言います。
物件のポテンシャルを引き出すリフォーム&ホームステージングで、どんな生活空間をつくることができるのか?手がけた事例を紹介してもらいました。
※「+αのある物件アイデア」では現在入居募集を行っていない物件も含め、「+α」のある物件やアイデアの事例紹介(アーカイブ)として掲載しています。
INDEX
「+α」な物件・アイデアを紹介してくれる事業者さん
株式会社イノブン
「健康で夢ある楽しい生活シーンを提供する」ことを使命に、雑貨販売事業、イノブンのおうち(住宅リフォーム、新築デザイン管理、不動産ホームステージング、プロデュース)、店舗デザイン事業を手がける。
・イノブンHP
・イノブンのおうちHP
今回の「+αのある物件アイデア」は……
満開の桜がキッチンの窓に揺れる。日常を優雅に過ごすフレンチカントリーな部屋
ここに注目!イノブンさん的「+α」ポイント
・「伐らずに活かす」提案が叶えた、桜の見えるキッチン
・照明の素材にまでこだわった、フレンチカントリーな空間
・物件のアイデンティティと向き合うオーダーメイドなリフォーム&ホームステージング
「+α」ポイント その1
「伐らずに活かす」提案が叶えた、桜の見えるキッチン
株式会社イノブンさん
こちらの事例では、リノベーションからお手伝いさせていただきました。敷地内には大きな桜の木があり、大家さんからは当初、「部屋を広くするために桜は伐採して、増床したい」とご依頼を受けていました。しかし、せっかく立派に育った桜です。どうにか活かせないかと「桜が見えるキッチンにしましょう」とご提案し、キッチンを中心に心豊かな暮らしを送りたいと願う人に向けた空間づくりをさせていただきました。
「+α」ポイント その2
照明の素材にまでこだわった、フレンチカントリーな空間
株式会社イノブンさん
ナチュラルかつ優雅な空間を目指し、全体をフレンチカントリーテイストに仕上げています。アーチ壁やスレートブルーのアクセントカラーを取り入れ、棚などの室内設備はアンティークなデザインで統一してリノベーションを行いました。
株式会社イノブンさん
ホームステージングとしては、フレンチカントリーなスタイルのダイニングテーブルやアーコールのヴィンテージチェアを空間に合わせました。さらに、暮らしの道具からもナチュラルな温かみを感じられるよう、ホーローの照明や時計、キッチンツールなどを設置。日常生活の細部にまで世界観が宿るような空間づくりを行いました。
「+α」ポイント その3
物件のアイデンティティと向き合うオーダーメイドなリフォーム&ホームステージング
株式会社イノブンさん
ホームステージング事業全体を通じて特に大切にしているのは、「すべてのお部屋には、それぞれ違った良いところがある」という考え方です。 たとえ同一の間取りであっても、階数や方角の違いでお部屋の良さは変わってきます。だからこそ、決まったパターンのなかから選ぶようなやり方では、そのお部屋ならではの良さを最大限に引き出すことはできないと考え、イノブンでは各物件ごとにすべて異なる提案をさせていただいています(ホームステージングを手がける事業者で、ここまでこだわっているのは全国でも非常に珍しいのではないかと自負しています)。
株式会社イノブンさん
ご提案の際は、空間そのものだけではなく、そこに住む人物像や周辺環境(近くにスーパーがある、おいしいパン屋さんがある、周辺に住む方の地域性など)も考慮しています。さらにはお部屋のもつ空気感や風通しなど、目には見えづらいところもおろそかにはしません。
親御さんから賃貸物件を相続されたというオーナー様からのご依頼もありました。相続当初は空室や入居者の家賃滞納などの問題を抱えて、大変ご苦労されていたのですが、リノベーションとホームステージングを手がけさせていただいたところ、空室が0となり、問題が発生することもなくなりました。それ以来、入居者の転勤等で空き部屋がでるたびに、お声がけくださっています。
これらの実績・経験から、イノブンは今年、空室が目立ってきたという京都市の市営団地のリノベーションとホームステージングに携わらせていただくことになりました。イノブンならではのノウハウを活かし、個々の住戸に最適と思われるリノベーションとホームステージングをご提案していきたいと思っています。
「+αのある物件アイデア」募集中!
「Kyoto Dig Home Project」では、物件の可能性を引き出すアイデアを地元の事業者さんから募集しています。「こんな物件を扱っています」「こんな取り組みをしています」など、お気軽に下記フォームからお寄せください。