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京都市
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【地域の取組紹介】「地域とわが家の将来について考えようワークショップ-大原井出町編-」

京都市には、空き家を自らの課題として対策に取り組んでいる地域があります。左京区の北部、大原学区では、町内会と連携した空き家の実態調査や空き家を活用した子育て世帯の移住に力を入れています。2025年11月には、大原井出町を舞台に「地域とわが家の将来を考えよう!」と題したワークショップが開催されました。大原井出町のいまを見える化する地図マッピング、住まいを引き継ぐための準備ポイントを伝える講座、という2つのプログラムを実施。その模様をお伝えします。
記事の最後には、空き家対策に取り組んでいる地域に向けた情報もまとめています。

INDEX

概要

「地域とわが家の将来について考えよう!ワークショップ-大原井出町編-」
日時:2025年11月8日(土)19:00~21:00
会場:井出町公民館
参加者:大原井出町住民(13名)
主催:大原自治連合会
協力:京都市
講師:内山佳之さん(京都市地域の空き家相談員)
プログラム内容:
ワーク① 井出町のいまを把握しよう(地図マッピング)
ワーク② 住まいを引き継ぐために、今準備すべきこと講座

ワークショップの様子

ワークショップは、大原自治連合会の副会長で大原井出町の町会長である高倉哲法さんから開会の挨拶に始まり、大原学区でのこれまでの取組について紹介がありました。

高倉さん

大原自治連合会は、大原地域、特に地域内に立地する「京都大原学院(市立小中学校)」を持続させたいという思いがあり、地域活動を行ってきました。具体的には、利用可能な空き家と移住希望者をマッチングし、移住者の受け入れや空き家の解消に向けた取組を進めています。今ある空き家の解消は進んでおり、今後は空き家化の予防に力を入れたいという思いから、今ある住宅を子どもや移住者に引き継ぐ方法を知るワークショップを開催することとなりました。

大原自治連合会 副会長/井出町 町会長 高倉哲法さん

最初のプログラムは、空き家の位置などの地図へのマッピングです。住宅地図を囲み、空き家や居住者が75歳以上である住宅にシールを貼りながら、持ち主が住んでいる場所や空き家になった時期、住まい手の有無などについて地図に書き込みました。地図に貼ったシールや付せんを見て、「高齢の世帯が多いことから、まちの将来を考えないといけない」という声も上がりました。

当日作成した地図はワークショップのみで使用し、終了後に廃棄しています

地図マッピングのあとは、不動産の専門家による講座を開催しました。「住まいを引き継ぐために、今準備すべきこと講座」と題し、講師には京都市地域の空き家相談員の内山佳之さんをお招きし、住民個人が準備すべきことや自宅を売買する際のポイント等についてお話しいただきました。

京都市地域の空き家相談員・内山佳之さん(中央)。地域の空き家相談員は、京都市が登録している「まちの不動産屋さん」で、空き家について無料で相談できます。

大原学区のような市街化調整区域においては、引き継ぎや建替え、売買などが簡単にできない住宅が多くあることや、建物登記を確認するなどして自宅の情報を知っておく重要性を解説いただきました。

講座のキーワード

・家屋の建築年がポイント
・未登記の場合、登記の調査が必要で費用がかかる
・山間地域の建築ルールや生活文化を理解している不動産事業者に相談・依頼することもポイント
・老朽前に補修し、今ある住宅を残すほうが活用につながる

大原学区は移住者からの人気が高いエリアです。一方で、建築に関する厳しい制限があり、住民の皆さんが守ってきた生活文化があります。そうした事情を理解し、地域に寄り添える不動産事業者に相談・依頼することがポイントです。by内山さん

参加者の声

参加者の皆さんからは、多くの気づきや意見がありました。いくつかご紹介します。

参加者の声

・大原学区で住宅を活用するためのルールを知ることができた!
・家が売却されて別荘として活用されれば、移住・定住される方の受け皿がなくなってしまう。空き家が市場に出てしまったらコントロールできないため、市場に出る前に自治連が相談に乗る機会を作れるといいなぁ。
・今も地域とつながりがある所有者は地域を思って住宅を活用してくれるかもしれない。地域への関心が薄い所有者に地域としての想いをどう伝えるかが大切だな。

主催の大原自治連合会からも、「市場に出る前に自治連に声をかけてもらいたいと思って取り組んでいる。大原学区の事情を理解している不動産事業者と連携して取り組むことも考えていきたい」といった感想が述べられました。

空き家対策に取り組んでいる地域の皆さまへ

京都市では、情報提供や出前講座を実施するなどして空き家対策に取り組む地域の皆さまをサポートしています。

地域で取り組む空き家対策ガイドブック

地域の空き家対策において、取組過程で生じる課題・悩みとその解決策を、京都市内で実際に行われてきた取組や市の制度を交えてQ&A形式で紹介する「地域で取り組む空き家対策ガイドブック」を公開しています。現在、空き家対策に取り組んでおられる地域やこれから取り組もうとされている地域の皆さまにとっての参考になれば幸いです。

【ガイドブックをみる】

■住まいの将来を考える「おしかけ講座」

京都市では、司法書士や地域の空き家相談員が地域の集まり(概ね5名以上)にお伺いして、空き家化予防の対策や相続・遺言について解説する出前講座「おしかけ講座」を開催しています。ぜひ、ご活用ください。

【おしかけ講座について】

おしかけ講座

講座テーマ
①入門編-住まいの将来を考える基礎講座(司法書士)
 空き家の発生原因から予防策まで法律目線で解説!
②入門編-空き家で困らないためにいま準備すること(地域の空き家相談員)
 空き家を放っておくと、多大なリスクが。数多くの相談に応じた空き家相談員がいま準備すべきことを熱弁!
③実践編-基本の登記簿講座(司法書士)
 登記簿の見方を解説!持参いただいた登記簿も拝見!
④実践編-遺言書・エンディングノート作成のススメ(司法書士)
 相続や遺言などの専門的な知識を解説!
費用:無料(ただし会場代は申込者負担)

いつかのための予備知識 どうする空き家?カードゲーム

京都市では、空き家の所有者のみならず、将来の所有者となりうる世代に空き家所有者になる可能性を「自分事」としてとらえてもらうきっかけとして、カードゲームを制作しました。現在、無料での貸出を行っています。ご興味がございましたら、以下のサイトを確認のうえお申込みください。

【貸出について】

credit:

株式会社地域計画建築研究所(アルパック)森 崇太、内野 絢香、竹内 和巳

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