ユーズドハウス 中古住宅
サポート情報
ページへ

京都市
空き家対策室
ページへ

【前編】京都への「好き」と「子育てしやすさ」が重なって見つけた理想の住まい-応援金が後押しに

中古住宅(ユーズドハウス)を活かし、自分らしい住まい方をしている方々を紹介する「空き家居住学」。今回は、京都市が子育て世帯の定住・移住を応援するために実施している「京都安心すまい応援金」を利用された方にお話を伺いました。
 
この応援金は、就学前のお子さんがいる世帯が中古住宅を購入された場合に最大200万円を交付するもので、令和7年度まで受け付けています。詳細はこちら
 
今回ご紹介するのは、京都への強い想いと子育て環境を重視し、理想の住まいを見つけられた坂井さんご家族。晃人(アキト)さんは、株式会社ツナグムで京都に移住される方の仕事や住まいの支援に携わっておられ、実香さんは、助産師として、地域のクリニックや助産院に勤務されています。
 
前編では、京都に移住されるまでのストーリーをお伺いしました。

INDEX

東京から京都へ。子育てをきっかけに移住を決意

本日はよろしくお願いいたします。まず、簡単な自己紹介をお願いします。

晃人さん

私は東京出身で、妻が左京区の出身です。京都の大学で出会い、卒業後は二人とも東京で就職しました。3年ほど勤めた頃、ちょうどコロナ禍になり、私の仕事はリモートワークが中心に。全国のまちづくりに関わる仕事で、東京のオフィスに行く機会がほとんどなくなりました。 上の子が生まれると、子育てしやすい場所で過ごしたいと考えるようになりました。妻が京都出身で実家の近くというメリット、私自身も元々京都に住みたいという思いがあったことから、京都への移住を決めたんです。移住後、下の子も授かり、現在は家族4人で暮らしています。

坂井 晃人さん(右)と実香さん(左)

京都での新たな働き方と地域とのつながり

京都に戻られてからの働き方はいかがでしょうか?

晃人さん

私は東京の会社で1年ほどフルリモートで働いた後、一度退職して、京都への移住のきっかけとなる居・職・住の情報発信などを行うプロジェクト「京都移住計画」を運営する「株式会社ツナグム」という会社に入りました。妻は今も助産師として忙しく働いています。 現在はツナグムでの仕事が中心ですが、以前の会社で関わっていた全国のまちづくりに関する仕事も続けています。地域おこし協力隊の募集・伴走支援や、企業の社員研修プログラムの企画なども行っています。元々、自分が住んでいるまち以外のまちづくりに関わることが多かったのですが、せっかく地域に関わる仕事をするのなら、住んでいる京都のまちづくりに関わりたいという思いが強くなり、ツナグムで京都の仕事をするようになりました。 妻も地域のクリニックや助産院で仕事をしているため、地域とのつながりを感じる機会が多いようです。

実香さんは、過去には左京区役所で実施しているまちづくりのワークショップにも参加。現在も仕事を通じて地域のつながりを感じている。

学生時代の「好き」が移住の原動力に

子育てのしやすさも移住の理由とのことですが、京都には大学時代から縁があったとのこと、何か京都への特別な思いはありましたか?

晃人さん

正直なところ、子育てしやすいという具体的なイメージは、移住前はありませんでした。大学時代はただただ「楽しいまち」として過ごしていましたから。ただ、いずれここで子育てをするかもしれない、という思いは漠然とありました。

実香さん

東京で住んでいた場所は、ファミリー層が多く、大きな公園やショッピングモールもあり、子育てのイメージはしやすい場所でした。とても便利なまちでしたが、すごく混んでいて、常に人混みでした。

晃人さん

高校の修学旅行で京都に来たのがきっかけで、ずっと京都に住みたいと思っていました。妻の実家が近いという安心感もありましたが、それ以上に自分自身の「京都が良い」という気持ちが大きかったです。

高校時代に京都に来てファンになり、大学も京都を選ばれたと。まさに京都ファンですね。

晃人さん

はい、そうです。(笑)

移住支援の仕事を通して見えてくる「京都で暮らしたい」人々の思い

ツナグムで移住支援のお仕事もされているとのことですが、どのような活動をされていますか?

晃人さん

主に移住希望者の方々へ、住まいと仕事を紹介するサポートをしています。インターネットの情報だけでは伝わりにくい、その土地やそこで働く人の魅力、仕事のやりがいなど、より深い情報を発信することで、そこに価値を感じてくださる方々を応援したいと考えています。 また、移住した後に地域に馴染めず地元に帰ってしまうという方もいらっしゃるため、「移住した後の暮らしを共に楽しむ」というコンセプトのもと、コミュニティ作りにも力を入れています。単に情報を提供するだけでなく、移住者同士や地元の方々とのつながりが生まれる場を作り、私たち自身も仲間として関われるように活動しています。

ツナグムが手掛けるプロジェクト「京都移住計画

晃人さんの長年の「京都愛」が、リモートワークと子育てを機に、東京から京都への移住を実現させました。これは現代の多様な働き方とライフスタイルを象徴するものです。
移住支援に携わる晃人さんの「移住した後の暮らしを共に楽しむ」という言葉からは、移住者と地域との深い繋がりを大切にする思いが伝わりました。

後編では、応援金を活用した住まい探しや中古住宅の魅力に迫ります。

後編はこちら(8月15日公開予定)

credit:

企画・編集:京都市住宅政策課 楠本 侑子、大﨑 弘晃、金光 芳樹|撮影:同課 池垣 和司

関連記事

リノベのウラ技徹底解説

家族構成や好みのテイストに合わせた
注目のリノベ事例