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【地域の取組紹介】「おしかけ講座『空き家のカードゲームで気づく未来へのアクション』-桃山学区民生児童委員、老人福祉員合同研修会-」

京都市では、住まいの将来を考える「おしかけ講座」を実施しています。おしかけ講座とは、「空き家って放っておくとどうなるの?」「住まいをどう受け継げばよいの?」といった疑問に対して、皆さんの関心に応じて様々な専門家が地域等の集まりにお伺いして、分かりやすく解説する講座です。
今回は、伏見区の桃山学区にて実施された、京都市地域の空き家相談員による講座の模様をお伝えします。講座では、空き家問題について気軽に楽しく学べるカードゲームを用いて、空き家を売却するまでの課題等について楽しく学んだ後、空き家を放っておいた場合のリスクについて講義いただきました。
記事の最後には、おしかけ講座についての情報もまとめています。

INDEX

概要

「空き家のカードゲームで気づく未来へのアクション」
日時:2026年6月30日(火)19:00~20:20
会場:桃山会館
参加者:桃山学区民生児童委員、老人福祉員(20名)
主催:桃山民生児童委員会
協力:京都市
講師:橋本浩和さん京都市地域の空き家相談員
プログラム内容:
ワーク① カードゲーム「どうする空き家?カードゲーム」の体験
ワーク② 「空き家で困らないためにいま準備すること」講座

講座の様子

講座は、カードゲーム作成の趣旨とルール説明を行った後、早速、参加者に体験いただきました。

カードゲームの趣旨とルールについて:
参加者が空き家のオーナー当事者という立場を疑似体験することで、空き家問題を自分事として捉え、将来の活用方法について家族で話し合うきっかけとなることをねらったゲームです。
空き家は放置期間が長くなるほど、老朽化による修繕費の増大や、相続人の増加による権利関係の複雑化といったリスクが高まります。早めの決断と活用がいかに重要か、ゲームを通じて体感できる内容となっています。

ゲームの説明を受ける様子

ゲームでは、自身で選んだ空き家が抱える問題を解決し、3年以内により高い利益率で売却することを目指します。ゲームには実際の空き家管理で直面するリアルな課題が反映されています。例えば、修繕や管理だけでなく、親族の説得や書類不備の解決も売却の必須条件として登場します。

運も味方し、上手く売却できたケースもあれば、親族などの説得に難航し、なかなか売却まで進めないケースも。

カードゲーム体験後は、空き家相談員の橋本浩和さんから、「いつかどうにかしよう」と空き家の問題解決を先延ばしすることで蓄積されるリスクについてお話しいただきました。

京都市地域の空き家相談員・橋本浩和さん。地域の空き家相談員は、京都市の研修を受けた「まちの不動産屋さん」で、空き家について無料で相談できます。

空き家の放置期間が長くなるほど建物が急速に老朽化し、資産価値の低下や修繕費の増加といったリスクが大きくなり、利益率が低くなるということをカードゲーム体験で実感した後の講座であり、参加者のみなさんは深い納得感を持って耳を傾けていました。

【講座で紹介された空き家放置の7つのリスク】

①不法侵入・不法投棄のリスク
②資産価値の激減と大規模修繕費の発生
③近隣トラブルの発生
④見えない負債(固定資産税や維持費)の発生
⑤相続人のネズミ算式な増加による売却・解体等の意思決定の困難化
⑥特定空き家等に判定され行政指導
⑦防犯上の問題(空き巣・放火等)

「リスクは単独で起きるのではなく、時間経過とともに連鎖します。問題が複雑化して手遅れになる前に、早めに解決することが価値ある資産を守る鍵です。」(橋本さん)

参加者の声

参加者の皆さんからは、気づきの声が多くありました。いくつかご紹介します。

参加者の声

・他人ごとではないと思った。
・売却するだけでも、収支がマイナスになりうることは学びだった。
・空き家の管理に修理等の手入れが必要なことは、気づきとなった。
・親族の説得や書類の手続きが必要なことがわかった。
・煩雑な手続きへの対応や修理費の負担が重なる等、実際に処理する際には、時間と手間がかかり大変だと気づいた。
・相談が大切であり、早めの対処が重要なことが分かった。

また、参加者の中には、住んでいる家の近くに空き家があるという方も多くいらっしゃいました。
地域内でも、家族内でも、空き家問題について関心を持って話し合う機会を持つことが重要という意見も聞かれました。

今回の講座ではカードゲームの体験を通して、空き家問題に対して、関心を持っていただくきっかけとすることができました。今後も、多くの方に空き家問題を身近に捉えていただきたいと思います。なお、カードゲームは、無料で貸出を行っておりますので、ご希望の方はお気軽にお申込みください。(申込詳細は下記)

空き家対策に取り組んでいる地域の皆さまへ

京都市では、情報提供や出前講座の実施などを通して空き家対策に取り組む地域の皆さまをサポートしています。

地域で取り組む空き家対策ガイドブック

地域の空き家対策において、取組過程で生じる課題・悩みとその解決策を、京都市内で実際に行われてきた取組や市の制度を交えてQ&A形式で紹介する「地域で取り組む空き家対策ガイドブック」を公開しています。現在、空き家対策に取り組んでおられる地域やこれから取り組もうとされている地域の皆さまにとっての参考になれば幸いです。

【ガイドブックをみる】

■住まいの将来を考える「おしかけ講座」

司法書士や地域の空き家相談員が地域等の集まり(概ね5名以上)にお伺いし、空き家化予防のポイントや相続等について、分かりやすく解説する出前講座「おしかけ講座」を開催しています。カードゲームを通して空き家問題について学べる講座もありますので、ぜひ、ご活用ください。

【おしかけ講座について】

おしかけ講座

講座テーマ
①入門編-住まいの将来を考える基礎講座(司法書士)
 空き家の発生原因から予防策まで法律目線で解説!
②実践編-基本の登記簿講座(司法書士)
 登記簿の見方を解説!持参いただいた登記簿も拝見!
③実践編-遺言書・エンディングノート作成のススメ(司法書士)
 相続や遺言などの専門的な知識を解説!
④入門編-空き家で困らないためにいま準備すること(地域の空き家相談員)
 空き家を放っておくと、多大なリスクが。数多くの相談に応じた空き家相談員がいま準備すべきことを熱弁!
⑤入門編-空き家のカードゲームで気づく未来へのアクション(地域の空き家相談員)
 空き家を売るにはどんな課題をクリアしないといけないのか?空き家にしないためにはどんな対策が必要なのか?カードゲームで楽しく体験!ゲーム後は空き家相談員が空き家予防について実務を踏まえて解説!

費用:無料(ただし会場代は申込者負担)

いつかのための予備知識 どうする空き家?カードゲーム

空き家の所有者のみならず、将来の所有者となりうる世代に空き家所有者になる可能性を「自分事」としてとらえてもらうきっかけとして、カードゲームを制作しました。現在、無料での貸出を行っています。ご興味がございましたら、以下のサイトを確認のうえお申込みください。

【貸出について】

credit:

株式会社地域計画建築研究所(アルパック)内野 絢香、森 崇太、竹内 和巳/京都市住宅政策課 尾崎 領哉

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