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【後編】もやもやユーズドハウス「さっそく専門家を訪ねてみよう!」

マンションについて聞いてみる、不動産は金融資産

Aさん

戸建てとマンション、それぞれメリットやデメリットを教えてほしいです!

秋山さん

一長一短です。「どっちがいいの?」と言われると「どっちもいい」としか答えようがないんですよね(笑)。

Aさん

ですよね(笑)。あえて戸建てとは逆にマンションについて聞きたいのですが、中古マンションの選び方のポイントはありますか?

秋山さん

中古マンションの場合に見るべきことは、駅が近いか、築年数はどれくらいか、フロア数、バルコニーの方角。そして管理組合がしっかりしているか、当時の分譲会社や施工会社はどこか。リノベーションされているかどうかも見ていきたいですね。購入したあとの売りやすさやその際の値段につながってきます。
耐震性や今後の管理を鑑みて、中古でマンションをお探しの方でもやっぱり築浅の方がいいとおっしゃる方が多いんですよね。
また、マンションは、購入後に管理費と修繕積立金を毎月支払わないといけないので、管理費が適正か否か、管理組合の長期修繕計画及び修繕積立金の収支額のバランスは要注意です。

Aさん

管理費や修繕積立金については、どうやって確認したらいいんでしょう?

秋山さん

マンションの場合、私たち不動産屋は売買契約時にマンション管理会社からの「管理に係る重要事項調査報告書」を添付するのが通例となっています。この書類にマンションの管理費、修繕積立金、修繕計画履歴、修繕計画、修繕積立金額、滞納額など詳細が記載されているのですが、有料で取得するため契約直前でないと詳細がわかりません。
正直そこまで詳しいお客さんは普通はいないのですが、契約前に「管理に係る重要事項調査報告書」を事前に確認したい、と仲介業者に相談してみるのも一つの手かと。

Aさん

そういう方法もあるのですね。ちなみにマンションであれば、今後のライフスタイルの変化で手放しを考えるときが来るのではないか?とも思うのですが……

秋山さん

マンションは比較的流通しやすいので、購入したけど状況が変わって手放さないといけない、という場合になっても、売却するのではなく「賃貸する」という手もあります。やっぱりせっかく手にした家は簡単に手放してほしくないな、という思いもあり。うちにもそういう相談があるので、対応するときはありますよ。
いわば不動産は金融資産なんです。売却するも活用ですし、貸すのも活用になるんです。

Aさん

秋山さんにうかがっていなかったら気づけなかった視点です。ちなみに、管理費や修繕積立金は年々上がっていくものなんですか?

秋山さん

うーん、どうでしょうね。あんまり金額を上げてしまうと所有者さんが払えない場合もありますから……。ケースバイケースですね。
それから管理組合についてですが、インターネットで管理組合の管理委託会社を調べてみるのも手です。あとは直接マンションを内覧して、管理がゆきとどいているかのチェックも有効ですね。

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credit:

企画編集:榊原充大(株式会社都市機能計画室)|作図:株式会社都市機能計画室

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