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【後編】もやもやユーズドハウス「さっそく専門家を訪ねてみよう!」

古いから悪い、新しいからいい、というわけじゃない

秋山さんの事務所で普段聞けないことまでいろいろと教えていただきました

Aさん

なるほど。ちょっとずつ探し方が見えてきた気がします……

秋山さん

あと、最近の大手ハウスビルダーが立てた新築は、建築費高騰のあおりなのか、水回り等の機能がシンプルで簡素化されています。建築費が高くなった分、設備費で調整しているのかな、と感じる今日この頃です。
一方で、平成初期に建てられたバブル期のマンションは、エントランスに豪華な装飾があったり、内廊下にタイルが貼ってあるようなところもあり、建築費に潤沢なお金をかけている分、質感がよかったりもするんですよね。

Aさん

古いから悪い、新しいからいい、というわけじゃないんですね。

秋山さん

そうです。そのとおり。とにかくたくさんみて、素材や設備なども含めて総合的に判断するのがいいと思います。
個人的なおすすめは、素材をみること。例えば木そのものを使っているのか、木目模様の入ったボードやシートなどで仕上げているのかでも、その物件のディテールを見極める判断材料の一つとなります。
マンションは20〜30年築経っていても、しっかりした施工、設計があるものは十分に蘇る可能性があります。でも戸建てはケースバイケースすぎて「こう」とはいいづらいところがありますね。

Aさん

ところで、「家賃は掛け捨て」というイメージがありますが、購入するなら早い方がよいものでしょうか?

秋山さん

「賃貸か分譲か」はいつも議論になりますが、その人の生活プランや将来的なビジョンに照らして冷静に判断するのがいいと思います。
仕事や生活の都合で一時的に京都に来ている人には賃貸が合っていますし、京都から動くことがない人は買ってしまってもいいと思います。

Aさん

ただ、住宅ローンには年齢制限がありますよね?

秋山さん

ありますが、82歳で完済するというのがリミットですから、焦る理由にはならないんじゃないかな。30〜40歳くらいで30〜35年ローンを組んだり、50年ローンというのもありますから若い時期からローンを組んだり、という人もいます。

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credit:

企画編集:榊原充大(株式会社都市機能計画室)|作図:株式会社都市機能計画室

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