分母を小さくするという選択——書店「誠光社」が実践する京都の職住一体論
Kyoto Dig Home Projectのテーマである「価値はユーザーが選ぶ」を実践する人に焦点を当てる「暮らしのディグり方」。今回ご紹介するのは、京都・御所東エリアで書店「誠光社」を営む堀部篤史さん・美奈子さんご夫婦のご自宅兼書店です。町家をリノベーションし、職住一体の暮らしを10年にわたって続けています。
利幅が低いという書店経営を成立させるため、篤史さんが選んだのは「分母を小さくする」という選択でした。限られた予算の中で、装飾するのではなく、合理性の帰結として空間を立ち上げる。そして住まいと仕事場をひとつにすることで、暮らしと商いを切り離さずに続けていく。
そのあり方は、京都のまちに残るヒューマンスケールの都市文化とも深く結びついています。誠光社という場所から、暮らしと商いが地続きである状態が、いまどのように成立しているのかを辿ります。